別れの数ほど出会いもある
私はこの言葉があまり好きではない
友人関系にしろ恋人関係にしろ、その人との関わりは他の人との関わりで補えるものではない
最近は恋愛関係を書くことが多いので、今回もそれを書こう
告白された、断りたい
付き合っている、別れたい
これらのシーン、またその逆のシーンが訪れた人は少なくないであろう
そう、振る振られるの場面である
振る時に
「これからも仲良くしようね」
などとほざいていないだろうか
関係を壊したくない
いい友人関係を築いていたんだから
様々な思いや「優しさ」がその言葉を発させるのであろう
私自身にも思い当たる節がある
綺麗に場を収めたい
あまり傷つけたくない
これらの思いから出た言葉であろう
しかし、これからも仲良くなどという言葉はクソである
一度でも発した輩は死んだ方がいい
私も死んだ方がいい
もちろん死ぬ気は毛頭ないが
恋愛において、想いを伝えることは今までの関係を全てぶち壊し、投げ捨てる行為である
それほどの覚悟があっての行為である
いや、そこまでじゃないでしょうと思ったそこのあなたは私と感性が合わないしこの記事を読んでも不快感しか抱かないだろうからそっとページを閉じて頂きたい
閉じただろうか
それでは続ける
放っておけば関係性は続く
仲のいい関係のままでいられる
いつでも連絡を取れる関係でいられる
一緒にご飯を食べに行ける関係でいられる
繰り返しになるが、その関係全てを一度ぶち壊して想いを伝えるのだ
返答は伝えられた側の自由である
しかし、断った時である
相手は全てを捨てて覚悟を持って想いをぶつけてきたのに「これからも仲良くしようね」である
今の仲良い関係を続けようね、である
これを優しいと思うマヌケはこの世に生を受けたことが間違いである
来世など望まないことが世のためである
優しさなどではない
勇気を持って全てを捨ててきた相手に、地面に這いつくばって捨てたものを拾えと言っているようなものである
相手の想い、覚悟、全てを踏みにじる行為である
もちろん、想いを伝えた側が言うなら別の話である
むろん再び関係を築くことなど不可能に近いが、近しいことにできる場合はある
ただし、考えて欲しい
相手のことが好きである、しかしその相手は自分のことが好きではない、さらには自分が好きだということがバレている、しかし相手は自分のことが好きではない
状況によっては相手は自分のことを好きになることはない
そんな相手が今までのように仲良くしようとしてくるのである
地獄絵図でしかなかろう
苦しさしかなかろう
まるで優しいような顔をして「これからも仲良くしようね」と言うモノを私は人間と認識できない
悪魔かその類である
私は過去の自分の愚かさをひたすら恨んだ
そして身内外問わずにその言葉を発していた輩におぞましさを感じた
一度壊したものは、全く同じものに戻すことはできない
今まで通りなどという言葉は恋愛においては夢物語である
どうやら私を含め、私の周りには人間でないモノが存在したようだ
人の子になれるよう、旅にでも出ようか